発刊からこれまで大切にしていることが三つあります。
まず、金銭を介したやりとりに立って雑誌を作ること。
アマチュアとはいえど、対価を払っても読みたいと思わせる、質のよい誌面作りを志向しました。
次に、ジャンルの垣根をこえて作品を掲載すること。
そのジャンルは単に文学のなかに留まるものではありません。小説、詩、評論、漫画、イラストレーション、写真など、雑多な誌面をめざします。それらが紙に印字される限り。ぱらぱらと頁をめくってどこからでも読める本を。だから「文芸」雑誌を名乗っています。
最後に、『緑の日』は毎号テーマを設けます。
テーマは同人らの時々の関心によって決められ、何回かの話し合いを経て共有されます。現在は、ひとりだけでも簡単に雑誌を作る方法が多くあります。しかし、私たちは複数のメンバーたちと雑誌を作ります。ひとりの力だけでは世界は広がりづらいと考えるからです。個人の問題意識を皆で共有し、テーマを設け、作品に昇華することで、ひとりでは作り得なかった雑誌が出来るはずでしょう。そして同時に、作品はその作者でしか有り得ない色をも持つはずです。
現在、委託販売は考えておりません。文学フリマへの出店をベースにしています。
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